子育てと仕事を両立したい、しかも、子供を幼稚園や小学校に送り出している間だけ働きたい、そんなお母さんたちの希望に適う仕事といえば、やはりホームヘルパーの仕事ではないでしょうか。同じ短時間の仕事であっても、スーパーなどで働くのとは違い、やりがいや充実感を感じられますし、子育てが終わったあとも、年齢にかかわらず働き続けられるのは有り難いところです。ホームヘルパーは、正式には「訪問介護員」と呼ばれていますが、その言葉の通り、介護が必要な利用者のお宅にうかがって、身体介護(食事や入浴、さらには排泄の介助など)を行ったり、生活援助(調理や掃除・洗濯、買物など)に関するサービスを提供します。
なお、訪問介護の分野で1日何時間、1週間に何日という形で働くためには、まずは訪問介護事業所(ヘルパーステーション)に登録しなければなりません。しかもその前提として、「介護職員初任者研修」の資格を持っていることが必要です。資格の取得には、原則として養成施設での130時間の研修が不可欠ですし、費用も5~15万円程度は掛かります。ちなみに言えば、訪問介護員の勤務体系は事業所ごとで異なっています。平日の日中のみというところもあれば、24時間365日、サービスを提供している事業所もあったりします。何時何分から30分、あるいは1時間といった働き方が基本ですから、時間厳守は当たり前のこと。一人での仕事とあって、トラブルが起こった時は何かと大変ですが、その分、利用者が見せてくれる笑顔には癒されますし、帰り際に「ありがとう」「また来てね」の言葉を聞けた時には、疲れも軽くなるというものです。